少しずつ。家づくり。

初めての家づくり。動線にこだわった家。高気密高断熱・マーベックス。

決定打は「高気密高断熱・マーベックス」が標準仕様だったこと。だけど

 前回まで。

我が家が契約までに抱いていた希望と、実際契約時にどうなったのかを回想してきました。

 

大手ハウスメーカーからビルダー、地元工務店、建築家。

プランを出してもらったり、 融資の話を聞いたりと参考になることは多かったです。迷うし疲労困憊でしたが

 

そんな諸々を語り出すととんでもなく長くなりそうなので、今日で「契約まで」に区切りをつけましょう。

 

私がいま計画中のビルダーと契約する決定打になったはそのビルダーの「標準仕様」に惹かれたからでした。

ちょっと長くなりそうなので、目次で気になるところに飛んでくださいね。

 

 

我が家の当初の希望内容→契約内容

最初家を建てるにあたって、予算を考えずに叶えたかったのはこんなこと。

  • 重量木骨 →木造軸組(ピン工法・制震ダンパー)
  • 床下冷暖 立地の問題でその工務店にお願いできなかった…けどやっぱりすごくお勧めです
  • 高気密・高断熱
  • パッシブデザイン(軒長く) 第1種換気マーベックス・施主が勝手にパッシブデザイン (軒60〜90センチ)
  • キッチンはサンワカンパニーの「グラッド45」を使いたい
  • 吹き抜け、もしくは高天井
  • 2階リビング →1階リビング
  • 2階建だけど、子供が小さいうちは1フロアーで過ごしたい →1階にLDK・和室・水回りを集約する願いが叶う
  • キッチンは壁付け →希望通り。壁付けキッチン
  • 土間が欲しい

 

今回はまだ触れていない

「高気密・高断熱」「キッチンサンワカンパニーのグラット45を使いたい」「吹き抜け、もしくは高天井」「土間が欲しい」についても加えて書いて行きます。

  

最初は絶対取り入れたい!と思っていた土間とグラット45

家を建てると決めてから思い描いていたのは「和モダン」な家。 

土間

※画像はInstagramからお借りしています。

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部屋の中の土間で絵を描くなんてのも良い

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内部と外部が同じ素材だと、開放感が増して良い

 

土間のある空間って素敵。大好きなんです。

 

シューズクローゼットや土間収納というよりは、土間が一つの空間になっている、もしくは外部とつながっているのが私好み。

 

新築で取り入れている場合もありますが、最近のリノベーション事例でよく見かけます。

 

玄関を開けたら広い土間があって、そこにラグがあってベンチがあって、裸電球…自転車や靴や服が並んでいる、お洒落な雑貨屋さんみたいなあの雰囲気!たまりません。 

 

契約までに「土間希望」と伝えたところ、各社色々な形で提案してくれました。

  • 玄関を広めにとって土間にする提案
  • 玄関とLDKの境界がなく、一階ほぼ全てが土間の提案
  • (元々坪数が少ないので)居室の広さを重視して土間なしの提案

意外なことに土間なしの提案が一番多かったです。

私が話を聞いた会社は営業本人が間取りを考えていることが多く(特にローコストメーカー)、決まった型以外は提案できないのかも。

居室の広さが〜とはいっているものの、どちらかというと経験がない・どう入れ込んだらいいのかわからない、なのかもしれません。

 

私が惹かれたのは、玄関からリビングまで土間仕様でタイル張り。

でもまだ我が家の子供は3歳5歳と活発な年齢。

子供が転んだら擦りむく・頭を強打するかもしれないことを考えると、現実的ではないと結論づけました。なので契約時点で一回土間なしを選択。

(一回消失した土間でしたが、インテリアの打ち合わせで復活。最終的に玄関・玄関ホール・洗面スペース・トイレの連続した空間を全てタイル張りにできて満足しています。)

和モダンな雰囲気ともよく合うキッチンを探していたら

和モダンにしよう(現在は違うテイストになりましたが)と思って、あちこちでインテリア画像と、LDKのメインとも言えるキッチン画像を漁っていたところで、あるキッチンの広告に出会いました。

 

なんて素敵…

 

それが「グラット45」でした。

 

どうやらそのキッチンを売っているのは、サンワカンパニーという施主にも建築業者にも同額で卸す、インテリア問屋さん。施主個人でも売ってくれるのが特徴。でもホームメーカーは住設メーカーと施主の中間に立って利益をあげているので、施主の直接購入を嫌うところが多いんですね。使えるかどうか、はっきりと聞いておいたほうがいいです。

 

 

※画像はグラッド45|システムキッチンの通販|サンワカンパニーからお借りしています。

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この丸みのないキッチン!シンクもカクカク!

 

ミーレやカゲナウといった海外の食洗機もはいり拡張性もありつつ、ひたすら無駄を削ぎ落としたキッチン。真四角シンクの水はねがきになるという口コミもありましたが、完璧にデザイン重視で使いたくなってしまったのでした。

 

そこで、このキッチンを使いたい!と業者各々につたえて見たところ

 

大手ホームメーカー:A・B →ダメですねぇ。

 

ビルダー:A →まぁ大丈夫です。でも標準より高くなりますよ。

 

工務店:A →もちろん大丈夫ですよ。 B・C →ダメです。

 

建築家:A →OK。だけど造作の方がおすすめ!

 

メーカーがダメなのは想定内。決まった取引先(LIXIL・TOTO・クリナップ・タカラスタンダードなど)から大量に安く仕入れる事で、利益をあげているから仕方がないといえば仕方がない。 

「土間なし=提案力なし」「グラット45使用不可」がきっかけで、候補から外れた建設業者

施主希望である土間を明確な理由なく盛り込まなかった業者は、私の希望を今後も入れられないだろうと、候補から外しました。

 

 キッチン「グラット45」が使用可能かどうかも、業者決定の際の大きな条件でした。

大手のホームメーカーが自社取引以外のキッチンにすることを嫌うのは仕方がないとして、意外だったのは工務店でも断られたこと。

 

工務店のイメージって、繋がりのある大工さんがきちんといて、造作も住宅設備もよりどりみどりのイメージだったのですが、工務店だからってなんでも引き受けてくれるわけではないんですね。

 

サンワカンパニーが使用不可なところの標準キッチンは、そのままだと、好みのものがなく追加料金必須。営業さんたちがやけに対面キッチンを押してくるのも疲れる疲れる。

 

あんまり自由も効かなそうな上、プランも選びたくなる程魅力的ではなかったので、サンワカンパニー仕様不可の会社も候補から外すことになったのでした。 

「グラット45」使用OKのビルダーA・工務店A・建築家A 。他の条件で比較すると?

本当は好ましくはないものの、使ってもいいですよ〜のビルダーA。

快諾してくれた工務店A。

造作を作った方が安いという建築家A。

あ、みんなAで意味ない。

 

 

あとはその会社で出来ること、今後打ち合わせする人(営業・建築家)との相性との比較です。

 

相性で順番をつけつるなら

 

とことん話しをしてさらに良いものを提案してくれる建築家

 

>>>私の希望を汲もうとする(けど忘れっぽい)ビルダー営業

 

>気を遣いすぎ工務店建築士営業

 

機能で順番をつけるなら

 

高気密高断熱のビルダー

 

>>内装も外観もとことん建築家

 

工務店(あまり覚えていない)

 

 

私には建築家の「いくらでも話を聞きますよ」という姿勢が本当にツボでした。

 

営業としてやっているのではなく、

人が好き・話すのが好き。

だからその人が住む建築を考えるのが楽しくてたまらない。

 

物腰の低い方なのに、そんな熱い気持ちが伝わってくる打ち合わせ。

この方と一緒に我が家を建てたい、と初回の打ち合わせで決定したいくらいだったんです。

迷った挙句「相性<標準仕様の機能性」で決定

しかし。我が家が最終的に契約したのは

 

ビルダーA

 

でした。

 

それはなぜかというと…

このビルダーは「高気密高断熱・第1種換気」を標準仕様として採用していて、寒がりな私でも快適な(家の温度が一定に保たれている)暮らしをイメージしやすかったから、なんです。

 

私、とにかく、とにかく、寒がりなんですね。

だから高気密高断熱の家というのは絶対条件。あと家全体が同じような気温で保たれていることが希望なので、第一種換気で家の空気を循環させるのも必須。

これが何も金額をプラスせずに出来るビルダーAは、かなり魅力的でした。

 

一方、建築家の家でそれらを行うと、窓のサッシや換気システムをまず変更することから考えなくてはいけません。そうすると確実に予算からはみ出る。

 

基本的な断熱性能はあくまで基本的(悪いわけではないが特別高くもない)なので、そこから施主がどこに肉付けしていくか決めていくことになります。

そこが建築家との家づくりの醍醐味でもありますが、結果どんどん予算が嵩み、家の断熱性能を減額調整の対象にしなくちゃいけないなんて、万が一でも考えたくもありませんでした。

 

ビルダーは最初から暖かい家になるのが保証された状態なので、最終的にその安心感が決め手になったんですね。

 

あとは建築事務所の手数料の高さ!設計料が建築費の10%〜15%で家本体に使える額が減ることはマイナス要因となりました。

でも建築家と契約すると現場監督をしてくれるため、施工に安心感がありますし、坪数を減らして安心感をとる方法もあったなぁ、と今は強く思います。←ビルダーと色々あった

 

こうして我が家の希望と予算であれば年間棟数が多く標準仕様の充実したビルダーの方があっていると結論づけたとさ。その時は!

 

高気密高断熱・マーベックスを取り入れたビルダーで、空気の循環のために吹き抜け推奨であったため「吹き抜け、もしくは高天井」というもう一つの希望もかなえられました。

 

ところが!相性で選ばなかった結果、実は今の段階では「失敗」

着工目前の我が家。

こんなこと言って余計不安になっちゃうんですが、打ち合わせを終えて今言えるのは、「失敗だった」ということ。

最終的な結論は完成して、住んでみないとわかりませんが、とにかく契約前にいったことが契約後変わる。忘れてる。修正をお願いしても図面に反映されない。反映されたと思ったら、2回後くらいに前の打ち合わせ図面にこっそり戻ってる。

 

これなんの罰ゲーム???

 

と頭を抱えたこと数知れず。

今は安心して建ててもらえる〜という信頼より、見張ってないと何が起こるかわからない、という恐怖が優ってる状態。何があったかは後々…

 

一番衝撃的だったのは、打ち合わせも終盤、突如「サンワカンパニーを使えません」と言われたこと。「標準より高くなるけど、使えますよ」というのは契約のための嘘だったのか?

「この春に社内のサンワカンパニーを施工する部門がなくなったんです」(その時5月)え、ほんとに?

 

契約前からインスタグラムなどで素敵なキッチンを見ると「グラット45」でもなくても良いかも…あ、でもやっぱり…なんて優柔不断を発揮しているうちに、選択肢としても残せなくなってしまった!!

 

インスタで見つけたキッチンに寄せることで満足はしています。

hohohohome.hatenablog.com

 

でもね、でも。

やっぱり営業さんの打ち合わせの色々な部分で「標準でできます」「O万円でできます」といっていたことがインテリアコーディネーターとの打ち合わせでは「追加になります」「OO万円かかりますね」といわれることがとても多かった。

 

知識不足とか、その場の適当な回答をしていることの何と多いことか。

2人ともとても良い方なのですが。現時点では業者選定で失敗している感が大きいです。 

 

 

機能ではなく、打ち合わせから完成までをともにするのだから、話しやすさと自分の直感を信じるべきだった。

 

こだわりがたくさんあって、でも優柔不断の私。

それに付き合えるのも、きっととことん話をできる建築家Aさんの方だったのかもしれません。

 

 

これからメーカーと契約の方は、口約束ではなく、細かいことでも契約書に盛り込んでおくことを強くお勧めします。

 

我が家の当初の希望内容→契約内容

最初家を建てるにあたって、予算を考えずに叶えたかったのはこんなこと。

  • 重量木骨 →木造軸組(ピン工法・制震ダンパー)
  • 床下冷暖 立地の問題でその工務店にお願いできなかった…けどやっぱりすごくお勧めです
  • 高気密・高断熱 →叶う
  • パッシブデザイン(軒長く) 第1種換気マーベックス・施主が勝手にパッシブデザイン (軒60〜90センチ)
  • キッチンはサンワカンパニーの「グラッド45」を使いたい →使用不可に
  • 吹き抜け、もしくは高天井 →吹き抜け叶う
  • 2階リビング →1階リビング
  • 2階建だけど、子供が小さいうちは1フロアーで過ごしたい →1階にLDK・和室・水回りを集約する願いが叶う
  • キッチンは壁付け →希望通り。壁付けキッチン
  • 土間が欲しい →アプローチ・玄関・ホール・洗面トイレの一続きをタイル張りの土間にできた

 

着工に向けて不満・不信感も少し落ち着いてきてはいます。

契約から打ち合わせ終盤まで、楽しかったけど苦しくもあった期間でしたよ、本当に。

 

 

これを持って「契約まで」はお終い。

これからは「打ち合わせ(中にあった、すったもんだ)」を書いていこうか(どうしようか)な。

 

はぁ。着工から窓口になる現場監督とは、楽しい時間を過ごしたいものです。